医工連携組織によって生まれた革新的技術
The Evolution of BioStealth™
膝下(BTK)領域における「真の長期予後」への挑戦
下肢、特に膝下(BTK)領域は、人体の中でも極め て過酷な環境です。歩行に伴う「伸展・屈曲・捻り」という多方向の力学的負荷、そして血管径が小さく血流が遅いために生じやすい「生物学的な異物反応(再狭窄・血栓形成)」です。 既存のステントや、近年登場した生体吸収性スキャフォールド(BRS)はこの課題に挑んできましたが、「物理的な追従性」と「生体への低刺激性」を、高次元で両立できているとは言えません。
力学的な複雑性
下肢の血管は、歩行や関節の動きに伴い、心臓の血管とは異なる多方向の力——「伸展・屈曲・捻り」——を受け続けま す 。この動的な環境においては、従来の設計思想に基づいたデバイスでは、物理的な負荷やそれに伴う血管壁への刺激をいかに制御するかが、工学的な大きな課題となります 。
生物学的な反応
血管径が小さく、血流速度が遅いBTK領域では、デバイス表面での生物学的反応が顕著に現れやすい傾向があります 。従来のバルーン(PTA)治療において、開通直後は良好な結果が得られても、数ヶ月後には再狭窄が生じてしまう症例が少なくない(報告例では3ヶ月以内の再狭窄率が約73%に達することもある)というデータは、この領域の治療の難しさを示しています 。
身体に“異物と思わせない”新世代技術:BioStealth™
BioStealth™テクノロジーは、20年にわたる材料工学と臨床医学の対話から生まれた、生体に調和することを目指した技術の総和です。 私たちの目指すゴールは、デバイスを単に「消す」ことではありません。留置した後から「生体内で異物として認識させない」ことで、再狭窄の原因となる平滑筋細胞の過増殖を根本から抑制し、血管本来の治癒力を引き出す。それが、次世代のBTK治療を担うBioStealth™ステントの核心です。

BioDiamond™ Technology
金属イオン溶出を抑制し、血管と調和する究極の生体インターフェース
ステント表面をフッ素添加ダイヤモンドナノコーティング(F-DLC)で覆うことで、抗血栓性と内皮細胞親和性を飛躍的に高めます。特筆すべきは、金属イオン溶出を大幅に抑制する高い遮断性です。母材が大きく変形しても剥離せず追従する耐久性を備え、長期にわたって血管内膜に「ステルス性」を維持します。
BioGradia™ Technology
役割を終えると消失する、スマートな薬物制御コーティング
生分解性ポリマーを用いたアクティブ・コーティング。再狭窄の主因となる平滑筋細胞の過増殖を、数カ月間にわたる精密な薬物徐放で抑制します。治癒の完了に合わせて「コーティング自体が徐々に消失」するように設計されており、血管内に余計なものを残しません。
ThinForce™ Technology
超薄型×高拡張力のパラドックスを解消し、過酷な動きをいなす物理的基盤
超弾性合金を用いた特殊構造の自己拡張型ステント設計技術。BTK領域特有の大きな変形に対しても柔軟に追従しつつ、血流を阻害しない「超薄型(Ultra-Thin Strut)」を実現しました。物理的負荷を最小限に抑え、血管の自然な動きを妨げません。

膝下(BTK)から、下肢、全身、そして人工臓器へ
BioStealth™は、膝下動脈ステントのみならず、下肢動脈、全身の血管治療、人工心臓や人工弁といった「人工臓器」の未来をも変えうる革新的プラットフォームです 。
私たちはこの技術を核として、日本から世界の医療スタンダードを再定義していきます 。
